Cookie廃止が与えるWEB業界への影響は
2021.09.21
運用
こんにちは。
大阪でWEBコンサルティングとWEB制作をしているワイズオフィスです。
今回はCookie廃止について書きたいと思います。
Cookieとは
通販サイトやショッピングサイトで、一度買い物カゴ(カート)に入れた商品が、サイトを一旦離れて戻ってきても残っているのを見たことはありませんでしょうか。
これはCookie(クッキー)という機能を活用して、WEBでのユーザーの行動履歴がユーザーのパソコンに保存されており、それをサイト側が参照することでカートに入れた商品情報などを確認しているのです。
Cookie(クッキー)とは、閲覧したWebサイトのWebサーバーから発行される小さなテキストファイルのことを指します。Cookieによって、訪問したWebサイトの情報が一時的にパソコンやスマホに蓄積されます。
Cookieには以下の2種類があります。
②サードパーティCookie
2つの違いは「Cookieの発行元」です。
① ファーストパーティCookie
ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪問しているWebサイトのドメインが発行するCookieを指します。
ファーストパーティCookieは、訪れているサイトでしか機能しません。サイトを閲覧するスマートフォンやパソコンでファーストパーティCookieが有効になっていないとうまく機能しないWebサイトもあります。
② サードパーティCookie
サードパーティCookieは、ユーザーが訪れているWebサイト以外のドメインが発行するCookieを指します。
サードパーティCookieは、訪れているWebサイト以外でも機能し、主にWeb上の広告で使われます。例えば、旅行サイトを訪れた後に、別のサイトを見たら、そのサイト上で旅行の広告が表示された経験があると思います。「リターゲティング広告」「おっかけ広告」と呼ばれます。それは、サードパーティCookieによるユーザーの「追跡」が使われているからです。
サードパーティーCookie廃止の影響
上記に挙げたCookieですが、その中でもサードパーティCookieは近年プライバシー保護の観点からその利用の是非が問われてきておりました。
利用しているサイト内だけで活用されるならともかく、それ以外のサイトのユーザーの行動履歴や情報が渡されるということは個人情報の流出や濫用にあたるのではないかと懸念されるためです。
その結果GoogleがサードパーティーCookieのサポートを2023年半ばから後半までの3カ月で段階的に廃止する見込みであることを発表しました。
このサードパーティCookieの廃止による影響は、基本的にWEB広告などに限定されております。先にあげたサイト内で活用するカート情報などには影響はありません。
そのため、広告などを全く扱っていない事業主様は一旦問題ないでしょう。
逆に広告などを積極的に活用してきた事業主様は注意が必要です。
今回のサードパーティーCookieの廃止によって下記の広告に影響が出てきます。
①リマーケティング(リターゲティング)配信の停止
②アフィリエイト広告の計測方法の変更